IT企業ディレクターの精神修行日記

ヨーガで脳力アップ!

メタ認知能力は対人スキルも大幅にアップさせる!

 

プレイヤーとして一流になって昇進し、部下を持ったけどどう接していいか分からず悩む方って結構多いのではないでしょうか?

 

実は私もそうで今でこそ大分マシになりましたが、子供の頃の私は人見知りで人とのコミュニケーションが苦手だったので、仕事だから仕方なくでした。

 

評価面談は特に何を喋っていいか分からず、表面的な状況確認になってしまうことが多く正直苦痛でした。

 

そんな私でしたがヨーガ教室に通って、自分のクセに気づいて意識的に人と交流できるように自分で自分を訓練するということをやって克服していきました。

 

自分の悪い癖に自分で気づくというのは、訓練をする必要があって、第1ステップはメタ認知を訓練して自分の姿勢、表情、呼吸に気づけるようになることです。

 

自動的に体が動くというのは、例えば茶道の教室では姿勢よく座ろうと思って意識して座っていたとしても、家に帰ったら元に戻ってしまいますし、歯磨きする時も大抵の場合、いつも同じ手を使って何も判断せずに自動的に行動してしまう、呼吸に至っては浅い呼吸になったり、イライラすると荒い息になったり、何も意識せずに自動的に体が動いていることを言います。

 

私自身もヨーガを始めるまでは、自分の体が自動的に動いているなんて考えもしなかったです。

どうすれば自動的な体の動きに気がつくことができるでしょうか?

私のヨーガ教室ではキツイポーズは一切なく、レッスンでは呼吸と動作を合わせる事を一貫して行い、自分の内側の筋肉や骨の動きを感じる練習をしていきます。

この練習をしばらく続けると、少しずつ自分のことを俯瞰して観る意識が育ってきます。この俯瞰する意識はマインドフルネスでいう、”今ここ”に集中することと同じ意識です。

私も最初は自分のことを俯瞰してくださいと指示されても、どういうことか全然わかりませんでした。

それもそのはずで、何も訓練しないうちは、私たちの意識は肉体、感情、思考のいずれかに同一化していて、意識そのものが独立して働いていないそうです。

ところが数ヶ月続けるうちに、最初はなんとなくでしたが、俯瞰して観る意識が少しずつ育っていきました。

そしてある時、刺激の多いポーズをやっている時に”これいつまでやるんだろう〜”と自分の頭の声が言っていることを観ている意識があると言うことにはっきりと気づく時がありました。

こうやって少しずつ自分の言動に気づけるようになり、意識的に自分の性格を変えることに取り組んでいきました。

この自分の事を俯瞰するメタ認知は、ヨーガの先生でもない私でも練習して身につけられたので、根気強く訓練すれば誰でもできるようになると思います。

自分自身の考えていることや、感情にも気づけるようになり、意識的に人と対面することができるようになったおかげで、対人スキル、コミュニケーション能力が上がっていきました。

この自分を俯瞰するメタ認知能力は対人スキルを上げたい人にとっては命綱になると思います。

 

 

イライラしやすい体質を克服して優しさに変えるには

あなたはどういう状況でイライラしますか?

お腹が空いた時、渋滞にハマって中々進まない時、自分の伝えたいことが中々伝わらない時など、人それぞれイライラする状況は違うかもしれません。

30代の頃の私は、今とは比べ物にならないくらいイライラしやすかったです。

特にイライラしていたのは、何度も同じことを教えないといけないという状況だったです。

何度同じことを教えても中々理解しない部下に対して、つい口調を荒げがちになっていました。

実家の70代の母が友人にメールを出したくてPCの使い方を教えたのですが、実家に帰るたびに何度も同じことを聞かれるので、母に対してもイライラしていました。

ヨーガを始めて、段々と自分のことを観察する意識が育ってくると、自分がイライラするのはどういう状況かということに気がつきました。

イライラしてしまうという反応を変えるために私がとった対策は2つです。

  1. 姿勢と呼吸で自分を常に落ち着かせること

  2. どうすれば理解してもらえるだろうか?と思考の方向を切り替えること

何度説明してもわかってもらえないという思考にエネルギーを向けるのではなく、自分の説明の仕方を工夫してみよう、アドバイスできることを考えよう、何度も聞かれても忍耐強く対応しよう

というように、思考のエネルギーをネガティブな方向からポジティブな方向に切り替えることでした。(イライラを抑制しようとすると疲れるので、エネルギーの方向転換をすることが鍵でした)

この方法を使うための前提となるのが、何度か書いている俯瞰の意識(メタ認知を育てることです。

自分自身の言動に気づくことができれば、自動的な反応を変えて、性格を改善できます。

本当は優しくしたいのについイライラして自己嫌悪に陥ってしまう方にこそ、必要な技術だと思います。

理想を現実にするためにやっていること

 

最初のブログに書いたように、私はヨーガを続けて5年目になります。

今日は午前中に個人指導を予約していたのですが、大雨の影響で午後に振替えていただきました。

私の代わりに午前中に個人指導を受けた方が、「ヨーガを続ける理由は何だろう」とつぶやかれたそうです。

私が通っているヨーガ教室は自宅から電車で2時間以上かかります。

もちろん近くにヨガスタジオはたくさんありますし、近場のヨガに行ったこともあります。

それでもなぜ2時間以上もかけてヨーガ教室に通うのか? 
それは近くのヨガスタジオのヨガと根本的にやっていることが違うからです。

ヨーガに通う理由は5年前と今では変わりました。


最初は日々のストレスを解消するため、心と体を整えることが理由でした。
それからヨーガの哲学を学び始め、人生の紆余曲折を経て、自分の価値観、考え方が180度変わる経験をしました。

元京セラ社長でJALを再建した経営者である故、稲森和夫氏が著書の中でこう書かれています。

”人生の目的は魂を磨くこと、人格を高めること”

この言葉をただの理想ではなく、自分事にできるように日々の仕事に励んでいます。

稲森氏の言われる魂を磨くとは、人のため、世の中の役に立つために生きていくことだと考えています。

ネガティブな感情や思考に振り回されていたら、魂と繋がり、自分を成長させていくことができないということを今までの人生で嫌というほど味わってきました。

私がヨーガ教室に通い続けているのは、自分の心と体を整えて、魂の意識を維持して生きていきたいと思っているからです。

人生そのものがヨーガの道であり、自分を成長させるための生きる道だと考えて、日々挑戦しています。

ヨーガで頭が良くなる!?メタ認知を身につけて仕事も効率化

 

顧客や上司に悪い報告をしないといけない時、怒られるんじゃないかとか、どう思われるだろうと考え過ぎてしまって、なかなか物事が進められず時間ばかりが過ぎてしまい、余計に事態が悪くなってしまう経験ってしたことありませんか?

でも誠実に説明すれば、協力をしてもらえたりした事もあるんじゃないでしょうか?

私はこういう経験を何度もしてきましたが、ヨーガ教室に通いメタ認知を身につけるトレーニングを重ねることで、考え過ぎるということに余計な時間を使わずに済むようになりました。

メタ認知を身につけるメリットは以下のようなことがあります:

・考え過ぎに気づいて無駄に時間を使わないですむ
・無駄に感情的にならないので、その分疲れず、リカバリーも早くなる
・突発的な事故があっても、素早く決断して行動できる
・話す前に一歩引いた視点で考えたり、言葉使いに気をつけるようになり
 トラブルを避けられる

メタ認知というのは自分の認知を認知する、つまり自分の考えていることや行動を一つ上の目線で認識することで、自分の事を客観視するとか俯瞰の意識とヨーガ教室では説明されます。

メタ認知力が高いと冷静で落ち着いた行動が取れるようになると言われているのですが、それに加えて自分が何を考えているか気づけるようになることによって、同じ事を何度も考え過ぎてしまって時間を無駄にし、さらに疲労を蓄積させるという悪循環に陥ることがなくなりました。

このメタ認知という認識は頭で一つ上の目線で物事を見てみようと思ってもなかなか出来るものではなく、実際私自身、ヨーガ教室に通って数ヶ月くらいで何となくだけどこういう感覚かなとわかるようになってきました。

よりはっきりと意識できたのは2~3年経ってからで、それでも家に帰るとあっという間にその感覚は消えて、ヨーガ教室でまた取り戻すという期間があり、5年目を過ぎたあたりからメタ認知をキープするという練習を家でもするようになりました。

なぜこんなに時間がかかるかというと、私の身体、思考、感情はヨーガを始めるまでは常に忙しく働いている状態だったので、メタ認知が身につくまでに身体、思考、感情を落ち着かせて、質を変えていく必要があったからです。

ヨーガ教室の先生はこのことを「高いレベルの思考を働かせるには軽トラックの身体を高級車のように高品質にしないといけない」と説明されます。

何年もかかりますが、身につければ一生モノの宝になると思います。

弱点と向き合うことが成長につながる

 

 

子供の頃の私は内気でおとなしい性格でした。

そんな自分を変えたくて、アメリカに留学し積極的になろうと努力をしました。

帰国後は頑張って仕事をし、部下を持つようになりましたが、根本的なところは変わっていませんでした。

それは他人に対して、強く物が言えないということです。

この性格は部下を持つようになった私にとって致命的な弱点となりました。
それは、部下を叱ることができなかったということです。

仕事中に関係ないWebサイトを見たり、私物のスマホを必要以上に触っている部下がいても、軽く注意する程度でした。

軽く注意する程度なので、その部下は同じことを繰り返します。

本当はちゃんと説教しないといけないということを頭でわかっていてもできない。
そんな情けない上司でした。

ヨーガを初めて2年目の時、こんな自分を乗り越える経験をしました。

昼休憩が終わっても15分以上も戻ってこない部下がいることに気がつきました。
そんな時、お手洗いに行くと個室から大音量の音楽が聞こえてきました。

状況から考えて、それは昼休憩から戻ってこない部下であることは明らかでした。

自席に戻った私はどうすべきか考えました。
流石にこれは放っておいてはいけない・・

この時、ヨーガの先生から教えてもらった身口意という言葉を思い出しました

身口意とは”思いと言動”を一致させるということです。

このままでは自分も部下もダメな人間にしてしまう。
そう考えて意を決して向き合うことにしました。

20分ほど休憩時間を過ぎて戻ってきた部下を会議室に連れて行き、意識的に毅然とした態度をとり、部下に自分のした行動について認めさせ、始末書を提出させました。

優しいだけでは部下を導くリーダーになることはできない
自分の弱さと向き合うことで、部下を成長させ、自分を成長させることができます。

真のリーダーには強さと優しさの両方が必要だと実感しています。

 

職場こそがヨーガの訓練場

 

休職中の部下と3年ぶりに直に会うため、週末ランチに行きました。

久しぶりに会った時の最初の一言は ”だいぶ雰囲気が変わりましたね” でした。

髪型が変わっていることもあるのだと思いますが、表情喋り方、声のトーンなど総合的に変わったと言われました。

彼に、前の自分はどんな感じだったか聞いてみました。

前は”バリバリ仕事をこなして常に忙しそうで、ピリピリした雰囲気を漂わせていた” とのことです。

総務の女性社員は”常に忙しそうで、話しかけることを躊躇ってしまう”と言っていたそうです。

思い起こしてみると、以前は考え事をするときは眉間に皺を寄せて、常に体を緊張させて、忙しく仕事していたように思います。
そんな緊張感が、話しがけ辛い雰囲気を醸し出していたのでしょう。

また、何回説明しても理解してくれない部下に対してイライラして、感情的になり、声を荒げる事もありました。

私の通うヨーガ教室では、自分の内側を意識する練習をすることで、自分自身を俯瞰する意識を育てていきます。

やがてヨーガ教室での練習を職場や日常生活で実践するようになっていきました。

俯瞰の意識をピンチの時ほど、できる限り維持する。
それが自分の日常になっていきました。

以前の私はコンピュータ画面を見ながら、部下と話す事が多かったように思います。

ヨーガを始めてから、自分がコンピュータの画面を見たまま会話している事に気がついて、意識的に相手の方を向くようになっていきました。

今では、人と話す時には、相手の方を向くという方が自然になりました。

またイライラし声を荒げそうになる手前で気がついて、声のトーンを落とすようになっていきました。

同僚、部下との人間関係はビジネスパーソンにとってとても重要です。

もし無意識に自分の醸し出している雰囲気や言動が原因で、同僚や部下が話しかけづらいと感じているとしたら、組織としての一体感を出して成果をあげていく事は難しいのではないでしょうか。

まだまだ訓練中ですが、この俯瞰の意識を保つことによって自分と組織を成長させていく根幹となる能力を開発することができると実感しています。

 

姿勢と呼吸で自分を安心させる

 

ヨーガを本格的に初めて、日常生活で変化を実感したことがあります。

それは、姿勢と呼吸を意識するようになったということです。

ヨーガのレッスンに行きはじめる前は普段自分がどういう姿勢をしているか、身体は緊張しているのか、呼吸は浅くなっているかなど、まったく意識をしたことがありませんでした。

自分自身の状態を意識するのは、筋肉痛になったり、体調を崩した時くらいで、呼吸にいたってはまったく意識していなかったです。

なぜ、姿勢と呼吸を意識するようになったか・・・
それは、私がヨーガレッスンで継続的に練習してきたことが理由だと考えています。

私が通っているヨーガ教室では、いわゆるポーズをやりません。
ポーズをやらない代わりに、ひたすら意識的に呼吸と自分の体の動きを合わせることを練習します。

レッスン中、いつも先生から指示されることがあります。

・骨がどう動いているか感じてください。
・どの筋肉を使っているか感じてください。

自分の内側を感じることと、呼吸を意識することを同時に行います。

この練習を続けることで、今まで外にしか向かっていなかった五感・意識が内側も同時に向くようになっていきました。

やがて、自然に日常生活、通勤中や職場で自分自身の姿勢、呼吸を意識するようになっていきました。

意識的に姿勢を正して、ゆっくりと呼吸をすることに集中することで、ヨーガのレッスン中のように自分自身を落ち着かせることができるようになりました。

自分を落ち着かせ安心感を体に作り出せるようになること
・・それはヨーガを深めていくための前提条件だったのだと今では考えています。

ここまでお読みくださりありがとうございます。

次回は職場でどのように自分の言動が変わっていったかを振り返ります